ビートたけし(Vol.1)   曲目:嘲笑

嘲笑は、作詞・北野武(ビートたけし)、作曲・玉置浩二によって作られた楽曲であり、1993年に発表された。

ビートたけし自身のことを描きながらも世の中のことを見つめ直している知る人ぞ知る名曲である。
ビートたけしも未だ売れていない時代は、浅草で涙ぐましい努力を積みながら、日々、客が二人位の演芸場で直向きに芸の向上に励んでいた。そして、いつも星を見上げながら、いつか自分も売れて、栄誉や名声を手に入れあの星の如く輝きたいと心に誓っていたのだろう。

浅草での努力が実って、ビートたけしは、徐々に売れ始め、お笑い芸人の中でも不動の地位を築き上げていった。いつしかトップ芸人となり、現在に至るまで第一線で実に息の長い活躍をしている。

この楽曲は、ビートたけし自身が売れてトップ芸人になって以来、数々の栄誉や名声を手に入れた今も見える景色は昔と何にも変わりがないことが嬉しいということを謳っている。

また、同時に我々、人間もそんなに大差はないという風刺的な要素も含んでいるのではないだろうか。特に歌詞の「色んな人が見た星と 僕等が今見る星と 殆んど変わりがない それが嬉しい」、「僕等が昔見た星と 僕等が今見る星と 何にも変わりがない それが嬉しい」という部分が、それを端的に表していると言えよう。

ビートたけしの発するボーカルも感情的に歌い上げ、見事に情感を演出し、実に味のある秀逸なものとなっている。

今日の日本は、格差社会が顕著であるが、それ以前に今も昔も何かにつけて差をつけたがる人間の性についても本作は、鋭く批判し、そのような世間に対して曲名と同様に「嘲笑」しているのではないだろうか。一方で、いつの時代でも人間の平等性を謳い、私達を優しく包み込み、励ましながら力強く勇気付けてくれる名曲である。

<歌詞>作詞:北野 武    作曲:玉置 浩二

星を見るのが好きだ
夜空を見て 考えるのが
何より楽しい

百年前の人

千年前の人

一万年前の人

百万年前の人

 

色んな人が見た星と
僕等が今見る星と

殆んど変わりがない

それが嬉しい

 

君といるのが好きだ

星について 考えるのが

何より楽しい

星も笑ったあの時

悲しくって星が滲んだ

あの日 あの頃

 

僕等が昔見た星と

僕等が今見る星と

何にも変わりがない

それが嬉しい

 

色んな人が見た星と
僕等が今見る星と

殆んど変わりがない

それが嬉しい

 

僕等が昔見た星と

僕等が今見る星と

何にも変わりがない

それが嬉しい

参考:「嘲笑」収録CD

 

「ゴールデンベスト ビートたけし~ビクター・シングルス&アルバム・セレクション」

 

【収録内容】


[1]
〈ビートたけし GOLDENBEST オープニング〉
(1)
浅草キッド
〈ビートたけし ソロ・シングルAB面コンプリート〉
(2)
いたいけな夏
(3)
裏切者ツービート
(4)
BIGな気分で唄わせろ
(5)
ハード・レインで愛はズブヌレ
(6)
OK!マリアンヌ
(7)
CITY BIRD
(8)
TAKESHIの,たかをくくろうか
(9)
男というもの
(10)
抱いた腰がチャッチャッチャッ
(11)
私立ノストラダムス学院校歌
(12)
哀しい気分でジョーク
(13)
捨てきれなくて
(14)
ポツンと一人きり
(15)
見る前に躍べ
(16)
I FEEL LUCKY
(17)
宵闇スターダスト ON THE BEACH
(18)
ロンリーボーイ・ロンリーガール
(19)
四谷三丁目

[2]
〈ビートたけし ソロ・シングルAB面コンプリート PART-2〉
(1)
BOY~If Im 17
(2)
東京子守唄
(3)
嘲笑
(4)
風の街のジュウちゃん
〈番組テーマ&ユニット コレクション〉
(5)
ll Be Back Againいつかは
(6)
俺の妹になんてことを
(7)
GOD BLESS YOU~神の御加護を
(8)
勇気を出して...
(9)
浦安フラワー商店街 コイコイ音頭
(10)
修善寺で別れた大宮の女
(11)
大宮で別れた修善寺の女
(12)
たけしの泣かないで〈オリジナル・アルバム・セレクション〉
(13)
夜につまずき
(14)
RockRoll Show
(15)
Call On Me
(16)
過ぎゆく街
(17)
新宿午前3時25分
(18)
I Miss You
(19)
中国孤児の唄
(20)
BE COOL
(21)
俺は絶対テクニシャン

L'âge d'or /円谷尚智