「オリンピックとテーマソングについて」

今年のこの暑い夏に北京オリンピックは、開催された。暑さが、まるで熾烈な争いを物語っているようだ。
北京オリンピックの公式テーマソングは、Mr.Childrenの「Gift」という曲である。この曲を通じて、その音楽性の素晴らしさと言葉が改めて、私の心に深く響いた。いわゆるミスチルは、一時期は、出す曲が軒並みロングセラーとなり、以来、日本音楽界をリードしてきた。
今作は、当時のスタンスに戻って、メロディーと歌詞が見事に調和し、とりわけメッセージ性が際立っている。選手は、この曲からたくさんの勇気やエールをもらっているのではないだろうか。オリンピックは、様々なスポーツ・競技で、国と国とがプライドを胸に競い合う。そこには、歓喜に満ちた喜びもあれば、悔し涙に沈むこともあるだろう。勝ちか負けで分けられる過酷な戦い。しかし、私は、勝ちか負けかだけが全てではないと思う。それを端的表した部分がこの曲の歌詞にある。「白か黒かで答えろという難題を突きつけられ、ぶち当たった壁の前で、僕らはまだ迷っている」というのがある。確かに、スポーツの世界は、勝ちか負けかの白か黒で決着をつける。しかし、勝敗やメダルの色などを越えて、選手たちのそこに至るまでの努力や過程、熱い勝負をみせたという証が無限の色を醸し出し、世界中の人々に「感動」というもの(ギフト)を贈っているのではないだろうか。そこに意義があり、皆がみたいのは、そのような前向きに、一生懸命に臨む姿勢なのである。単にスポーツの世界だけではなく、一般の社会にも相通ずるものがある。メダルを獲得した選手もそうでない選手も、それぞれの素晴らしい「努力」という色を見せてくれている。谷亮子選手も銅メダルだが、まさしく金以上の色と重みを放っていると思う。
全力プレーと負けない心で、頑張れ!全日本。

L'âge d'or /円谷尚智