「佐賀のがばいばぁちゃんについて」

最近、前から評判のあった島田洋七のがばいばあちゃんの「笑顔で生きんしゃい」という本を読んだ。読み終わった後、何とも言えない温かさと充足感が心を満たした。思えば、筆者が言うがばいばあちゃんのように、人生の良い時、こと裕福な時と、人生の悪い時、こと貧乏な時の両方を経験して、初めて色々、わかることや大切なことに気付くということが人間には数多ある。そこには、生活の知恵・工夫、人間の営み・在り方があり、「楽しく生きる」という術がある。また、貧乏だと普通、暗い人生になりがちだが、たとえ貧乏であっても笑顔を絶やさず生きることの大切さも描かれている。よく笑顔は「無形の財産」というが、確かにその通りである。辛いことや苦境な時、いつも元気な笑顔を絶やさない人間でありたいと思った。そして、何より人に対する礼儀である「挨拶」をしっかりすることの大切さに改めて気付かされた。私は、かけがえのない「心」を教え諭されているような気分であった。がばいばあちゃんが言いたいことは、貧乏や辛い人生であっても、見栄など張らず、笑顔で胸張って、それでいて「人間死ぬまで夢を持って生きなさい。それが叶わなくてもしょせん夢だから」という信念を心にとどめて人生を楽しく、精一杯生きなさいということではないだろうか。がばいばあちゃんの「心」は、何事にもかえられない人間として大切なことではないだろうか。

L'âge d'or /円谷尚智