「国の薬害被害者への対応について」

先日、薬害被害者に対しての国の決断は、いわゆる「命を線引き」するものであった。いつから日本は血の通わない国になると同時に、そのような政治家・官僚の集まりになってしまったのだろうか。激しい怒りが私の心に宿った。命の線引きなど人としてやってはならないことだと何故、わからないのだろうか。人は生まれながらにして平等で、人の命に重いも軽いもない。みんな同じ重さを思っている。だから、人を殺めたり、また、どんな悪人であっても、犯罪を犯した者の命を奪っても罪に問われるのもそのためである。ましてや被害者は、なんの罪もないのに死に向かっている状態はやりきれないだろう。私は、今回の件でつくづく思った。どんなに頭が良くて、聡明であっても、人のことを思いやれない、血も涙もない人間が政治家や官僚になってはならない。世の中には周りがどういわれようと正道のある決断をしなければならない時がある。NHK大河「風林火山」には、主人公の山本勘助が描いたように愛するもののために戦い、何を守るかということがうたわれ、その根底にあるのは「人を慈しむ心」である。まさに、現代の政治や日本国家のあり方に欠けている点といえよう。政治家はもっと国民を慈しむ心を持ってほしいと思うと同時に、かような国にする義務がある。早くそのような血の通った国になってもらいたいものだ。

L'âge d'or /円谷尚智