「阪神の金本知憲の名球界入り~人生の花が咲くとき~」

先日、2000本安打を達成した金本知憲選手の名球界入りの模様がテレビで放送された。その足跡を見ると今まで、誰よりもストイックに練習に打ち込み技術を磨いてきたかが窺える。
思えば、金本は、フルイニングや連続出場を続けている。そこには、誰にも真似できない厳しい体調管理や強靭な肉体を造り上げてきた、いわゆる「鉄人」と言われる所以がある。
野球選手として一年間フルに試合に出場することは、根本的な基礎的目標ではあるが、簡単なようで実に難しい。腕の骨を骨折している時でも、片手打ちを徹底し、試合に出続けた。連続出場や試合に出る喜びが、今も昔も彼の励みであり、原動力となっている。
金本は、一浪し、大学を経て、プロ野球に入り、2年間鳴かず飛ばずだったという。広島カープで、本格的に試合で花を咲かせたのは、27歳の時からである。野球選手としては、かなりの遅咲きである。
しかし、貪欲なまでの練習量と技術を磨くこと・体調管理を重ねることによって、今や阪神の不動の4番打者として活躍している。歳を増すごとに、パワーアップしているようにさえ思える。金本選手の野球人生は、いろんな分野でも相通ずる模範であり、鏡のような野球選手である。出だしは遅れたが、いつしか多くの選手を追い抜いた。それは、社会・仕事・勉強で、躓いたとしても、人一倍の情熱と努力という歩みを続けていれば、いつしか花咲く日がやってくるということを野球で証明している。
人間は、ひたむきな努力をいかに続けるかで、今まで溝をあけられていた差が埋まり、追い抜ける日もあるということだ。何かに躓いて、色々なハンデがあるからといって、腐ったり、逃げ出していては何も始まらないのである。
金本の野球人生こそ、まさに「継続は力なり」という言葉が当てはまる。
かく言う筆者も、昔は、色んなことや困難に逃げ腰だったし、目標やチャレンジを戦う前から逃げ出したい気持ちで一杯だった。
しかし、自分なりの努力を続けてきたことで、今、言えることは、無駄な努力や経験は無いということである。努力は、いつしか自分自身の大きな財産となって返ってくる。みなさんもそれぞれ分野は相異なるが、金本選手のように、色々なことにチャレンジし、努力という歩みを続けて、多くの研鑽を積んでいただきたいと心から思った次第である。

L'âge d'or /円谷尚智